答え.2006年のPRI発表がきっかけ

2005年に、コフィ・アナン国連事務総長(当時)が、グローバルの大手機関投資家に対して、責任投資原則の策定作業への参画を要請。

12か国の機関から選ばれた20名で構成される投資家グループが、投資業界、政府間組織、市民社会の専門家70名で構成されるグループの支援を受ける。

2006年にPRIを発表したことがESGのコンセプトが広がるきっかけになりました。

答え.ESGを語ってよいのは本来投資家

ESGを語る人はいろいろと出てきていますが、ここまで見てきたようにESGの内容について課題を設定して、それを企業と対話をしながら投資家だけです。

また、投資家ごとに資金の特性も異なるでしょうし、ESGの課題設定やそのはかり方も異なってくるので、当事者が語るべきです。特に、機関投資家経験がないバックグラウンドの人は語るべきではないでしょう。

しかし、ここまで見てきたように「ESGを課題として組み入れる」というように基準が明確でないため、多くの投資家が苦労するでしょうから、その周辺にいる関係者に基準を求める投資家も出てきているのではないでしょうか。

参考資料

泉田 良輔