ズボラさんは「一度の申込みで続く方法」を!まずは貯金から

ズボラさんや忙しくて細かい節約ができない人におすすめなのは、「一度申し込めば継続できる貯蓄法」を選ぶことです。

確実に貯蓄をするために、まずじめたいのが「先取り貯金」です。先取り貯金は、毎月決まった日に一定額の積み立てをおこない、残りの金額で生活する方法。

貯蓄は「収入-支出=貯蓄」と考える方が多いですが、「収入-貯蓄=支出」という流れで考えると、確実に貯蓄ができるようになるでしょう。

先取り貯金にも、さまざまな種類があります。

一般的に利用する人が多い「自動積立定期預金」は、毎月決まった日に、決まった金額を定期預金に積み立てるもの。ほとんどの金融機関で取り扱っており、金融機関によって積み立てのタイミングや期間などさまざまな種類があります。

中には「教育費」「老後資金」などの目的別に口座を作り、それぞれに毎月一定額を積み立てられるサービスもあります。たとえば、毎月給料日に「教育費に1万円」「老後資金に2万円」といった積み立てが行えるのですね。これなら一度申し込みをすれば、ほったらかしでも目的に合わせた貯蓄ができるでしょう。

つみたてNISAで資産運用を取り入れるのも効果的

自動積立定期預金は預金ですが、資産運用として「つみたてNISA」で先取りを行うことも可能です。預金での貯蓄の目処が立ったら、一部はつみたてNISAで資産運用を取り入れるのも良いでしょう。

つみたてNISAとは、一定の条件を満たした公募株式投資信託やETF(上場株式投資信託)から自分で選んで、毎月決まった日に一定額を積み立てていくもの。通常は運用益に20.315%の税金がかかりますが、つみたてNISA制度を利用することで年40万円まで、最長20年間運用益が非課税になります(非課税運用額は最大総額800万円)。

たとえば毎月3万円、利回り3%で20年間運用できた場合を金融庁「資産運用シミュレーション」で計算してみましょう。

毎月3万円・20年間・利回り3%で運用できた場合

984万9060円(元本720万円)

運用なので元本割れのリスクがありますが、投資対象や投資時期を分散することである程度リスクを抑えることも可能です。

つみたてNISAは基本的に長期保有をして資産を育てていくものです。非課税期間が終了する際、期間内で売却しないと課税口座に払い出されます。

教育費や老後資金など目的に合わせて、必要となったときに売却するのが良いでしょう。ただ相場の影響を受けるので、売却を検討する2~3年前から相場の様子を見ておきたいですね。