これ以外に、凍結路面上での性能が劣化するゾーンというものが設定されています。そのゾーンはタイヤの残り溝が50%以下、つまり4mmより少なくなるとスタッドレスタイヤとして意味をなさなくなります。
そのサインがプラットフォームと呼ばれ、残溝50%以下になるとタイヤの接地面にギザギザの突起が現れます。これが現れ始めたらタイヤの交換を検討しましょう。
スタッドレスタイヤは冬以外は使用しない
スタッドレスタイヤとして使えなくなったけれど、もったいないから冬を越してもそのまま履き続けるという方もいらっしゃるかと思います。しかし、スタッドレスタイヤは冬用に設計された専用タイヤであるため、そのまま使用し続けると不具合が生じます。
その不具合は「燃費の低下」や「ハンドリングの鈍化」、「濡れた路面でのスリップの危険性」などです。スタッドレスタイヤはサマータイヤよりも柔らかく、路面との接地が多いためこれらの現象が発生しやすくなります。夏は夏用、冬は冬用というように専用タイヤを使用しましょう。
おわりに
これからスタッドレスタイヤの販売が本格化していきます。冬が近づくと都市部では在庫が少なくなり、購入できないなどといった事態が毎年のように起こります。
冬のレジャーを検討している方は早め早めに今使用しているタイヤを確認し、必要に応じて買い替えるようにしましょう。
宇野 源一