春が訪れると紫がかかった白色のつぼみができ、きれいな白い花がたくさん咲くと実がなり始めます。大きさは小指の先ほどですが、形はしっかりとしたレモンの形をしています。果実はまだ緑色です。

実がたくさんなりすぎると、自然と実を落とします。これは生理落果で心配はあまり要りません。

実がならない場合は栄養がうまく行き渡ってなかったり、環境が整っていなかった可能性が考えられます。特に冬に葉が全部落ちてしまったりすると、光合成がうまくできず栄養が株に行き渡りません。

日頃の観察を丁寧におこない、状態や季節に応じたお手入れや管理をしてあげることで結実にもつながりやすくなります。

害虫、その他の注意点

レモンの木の葉はアオムシが好んで食べます。観察を怠るとあっという間に葉がなくなりますので、少しでも異変を感じたら、木全体や床、地面をよく調べてみてください。

アオムシは食欲が旺盛なので、食べた分だけフンをします。地面に見慣れないフンが落ちていたら、虫の幼虫がいる可能性が高いです。すぐに見つけて取り除きましょう。

また、レモンの幹にはするどいトゲが生えていることは、意外と知られていません。バラのような短いトゲではなく、木にもよりますが、1センチ以上のトゲが生えていることもあります。

小さいお子さんやペットがいる家庭では注意が必要ですが、とげなしのレモンも販売されています。気になる方はこちらを選ぶとよいでしょう。

まとめにかえて

レモンケーキ、レモネード、レモンサワー、塩レモンなど、さわやかな酸味が味わえる人気のレモン。清潔感のあるイメージもファンを増やしている理由かもしれません。

ベランダや庭で育てて、ある程度の大きさになるとステキなシンボルツリーにもなります。果樹の中では比較的育てやすい部類に入りますので、興味がある人はぜひチャレンジしていただきたいと思います。

参考資料

LIMO編集部