10月17日は日本銀行が制定した「貯蓄の日」です。毎年この日にその年の収穫への感謝をこめて伊勢神宮で行われる神嘗祭(かんなめさい)に由来するもので、お金を無駄遣いしないで大切にしようという思いが込められています。
独身の方やシングルの方などおひとりさまにとっても、心身ともに支えてなってくれるお金。貯蓄の日を機に、改めてこれからの貯蓄について考えてみてはいかがでしょうか。
今回は30~50代のおひとりさまの貯蓄額にクローズアップ。手取り収入からどれくらい貯蓄しているかもみていきます。
30代の貯蓄額の分布は?
まずは金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」から、30~50代の貯蓄をみていきます。
30歳代・単身世帯の貯蓄(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 金融資産非保有:31.1%
- 200万円未満:29.3%
- 200~400万円未満:10.0%
- 400~700万円未満:11.0%
- 700~1000万円未満:5.7%
- 1000~1500万円未満:4.3%
- 1500~2000万円未満:1.6%
- 2000~3000万円未満:2.1%
- 3000万円以上:1.1%
- 無回答:3.9%
平均値:327万円 中央値:70万円
※平均値は一部の大きな金額に引きずられるため、中央値を参考にしてください。
30代は年代も若いせいか、約6割は貯蓄200万円未満です。とはいえ貯蓄1000万円以上の方も約1割近くいます。30代の方の中には、これから結婚される方もある程度含まれているでしょう。