猫の住まいにかかる費用も様々

猫を取り巻く環境は、この数年でとても変化しました。かつての行動範囲は屋外も自由でしたが、現在では完全室内飼いが奨励されているため、猫のグッズ類も多様になっています。トイレの形状から猫砂、採食に刺激を与えるために少量食べさせる工夫をした容器。お手入れ道具から猫用ベッドまで様々です。

本来の習性である狩りや隠れる行動が失われた代わりに、ストレスを溜めない工夫を凝らしたグッズ類が販売されています。

猫に最もお金をかけるのが諸経費の中でも家づくりやリフォームによる建築でしょう。猫にとって理想の環境となり、楽しく暮らせる居場所が確保されます。この空間によって環境エンリッチメントやQOLが向上します。費用は数百~数千万円ほど。設計から施工まで、猫専門の一級建築士にお願いすることも珍しくありません。

家屋の内装には猫が快適で喜んでもらうためのフロアや素材、垂直方向のスペースや隠れ場所を確保し、猫に寄り添った居場所が確保されます。また入って良い場所とダメな場所を区別する場合には猫ドアで境界を設けたり、腰壁を設けたり、収納を工夫したりします。快適なリビングにはキャットウォークや吹き抜けのキャットタワー・日光浴や寝床のために出窓を備えたり、さらに危険な場所を無くしたりすることで猫が喜ぶ間取りとなるので、決して無駄遣いではないと思います。