また、日本企業の中でも、1株当たりの価格が安ければ数万円~数十万円で購入できるものもあります。一方、お金はあるけれど時間があまりないという人はETFや投資信託のように、1つの商品を購入するだけで分散投資できるものを検討するといいでしょう。

結局、何を買えばいいのか

投資初心者がぶつかる最大の壁は、「株とか投資信託を買えばいいというのはわかったけど、結局何を買えばいいの?」というものです。

日本株だけでも東証に上場している企業は3000社以上、東証一部上場企業でも2000社以上あるのです(2021年10月7日時点)。「アメリカ株」も選択肢に入れるとすると、その数はあまりに膨大すぎます。その中から自分が買うべき企業の株を選ぶのは、かなり難度が高いでしょう。

投資信託の本数も、ネット証券最大手のSBI証券なら2638本、2番手の楽天証券でも2678本の扱いがあります(2021年10月3日時点)。この中から自分に合う投資信託を選ぶのは骨の折れる作業です。

このような悩みに突き当たったときには、株式の場合は5つの銘柄を決めて1か月間ウォッチしてみるというのも一つの方法です。

まず、知っている企業の中から自分が買えそうな金額感のものを5つピックアップします。国内株式なら「株価×100(株)」が購入金額の目安です。手が届きそうにない企業の株価をウォッチすると飽きてしまうので、あくまで自分が購入できる株価水準のものをピックアップしましょう。