2021年9月10日に田村憲久厚生労働相より、国民年金の財源を厚生年金から振り分けるとの考えが発表されました。少子高齢化に伴う、国民年金の年金額削減を抑える目的とされています。
「人生100年時代」に伴い、年金の財源が逼迫することで今後の年金額に支障がでてくる可能性があります。この報道を受け、将来の年金に不安を抱えられている方もいるでしょう。
実際に現在の「国民年金・厚生年金」それぞれの平均額はどれくらいでしょうか。会社員夫婦や会社員と専業主婦など、夫婦のパターン別の金額や、老後資金の不足額まで見ていきます。
男女別!「国民年金」受給額はいくら?
まず年金についてのおさらいですが、日本の年金制度は2階建てといわれています。
自営業や専業主婦、また扶養内でパートをされている方は「国民年金」で、会社員や公務員などは「厚生年金」となります。
1階部分の国民年受給額をみていきましょう。厚生労働省年金局の「厚生年金保険・国民年金事業年報 令和元年度」を参考に、国民年金の男女別の年金月額階級別受給権者数を確認します。
「国民年金」月額別の受給者数
男子年金月額:総数
- ~1万円未満:1万2693人
- 1~2万円未満:6万803人
- 2~3万円未満:22万1983人
- 3~4万円未満:70万6206人
- 4~5万円未満:134万5582人
- 5~6万円未満:312万4529人
- 6~7万円未満:849万4551人
- 7万円~:38万1323人
女子年金月額:総数
- ~1万円未満:6万6247人
- 1~2万円未満:24万4695人
- 2~3万円未満:74万63人
- 3~4万円未満:226万4161人
- 4~5万円未満:336万406人
- 5~6万円未満:454万1337人
- 6~7万円未満:598万7227人
- 7万円~:144万306人
全体平均年金月額:5万5946円
- 男子平均月額:5万8866円
- 女子平均月額:5万3699円
国民年金については、平均額はひと月5万円台で男女の格差はほとんどないと分かります。