男女別に見る「厚生年金保険(第1号)」の受給額事情

続いて、厚生年金保険(第1号)の受給額事情を男女別にみていきます。

男女別に比較「厚生年金保険(第1号)」の年金月額

年金月額男女差「約6万円」

厚生年金保険(第1号)の男女全体の平均月額は14万4268円でしたが、これを男女別にみると「男性:16万4770円、女性10万3159円」と、その差は6万円ほどになります。

国民年金だけを受け取る場合と比べると、手厚い感があることは確かですが、受給額のばらつきも「1万円未満」から「30万円以上」の層まで幅広いですね。

男性の約4割が「15万~20万円未満」のゾーンに入り、女性の約4割が「5万~10万円未満」に該当します。

出産や育児をきっかけに家庭に入ったり、非正規雇用や扶養内で働く人の割合も高い働く人の割合は以前として女性に多いです。こうした事情が受給額事情の背景にあることは確かでしょう。

ただし「稼ぐ女性」が増えていますから、いまの現役世代が年金を受け取るころには、この受給額格差にはだいぶ変化が表れているかもしれません。