教育費も「見える化」を

離婚で特に不安を感じるのが子どもの教育費ですが、教育費に関しても前もって見える化をするといいでしょう。「進学する学校の種類別の入学金と授業料」「仕送りをする必要があるか」「きょうだいで入学する場合」の3つで計算しておきたいですね。

制度として利用を検討したいのが、大学や短大、専門学校などへの入学費や在学費用を支援する、国の「高等教育の修学支援制度」です。いわゆる大学無償化で、住民税非課税世帯とそれに準じる世帯が利用できます。

支援は年収に応じて3段階に分けられ、支援内容は「授業料等の減免」と「給付型奨学金」の2つ。たとえば「授業料等の減免」については、住民税非課税世帯なら「国公立大学で入学金約28万円、授業料約54万円(年額)、私立大学で入学金約26万円、授業料約70万円(年額)」の支援を受けられます。

ひとり親で子ども1人の場合、「年収約210万円で全額、年収約300万円で3分の2、年収約370万円で約3分の1」の支援が受けられますので、こういった制度の利用を検討すると、子どもの進学の選択肢も広がるでしょう。

これまでご紹介しいた制度を見ると、自分で調べたり、問い合わせをしたりすることが大切になります。具体的に計算し、制度を調べることで、不安も減りとるべき行動が見えてくるでしょう。

参考資料

宮野 茉莉子