「老後2000万円問題」モデル世帯の支出を深掘り!
ここからは、先ほどご紹介した「老後2000万円問題」の試算でモデルとなった世帯の、ひと月の実支出を確認しながら、3つの要注意ポイントについても解説します。
■「実支出 26万3718円」の内訳■
- 食料: 6万4444円
- 住居: 1万3656円
- 水道・光熱 :1万9267円
- 家具・家事用品: 9405円
- 被服及び履物 :6497円
- 保健医療 :1万5512円
- 交通・通信 :2万7576円
- 教育:15円
- 教養娯楽 :2万5077円
- その他の消費支出:5万4028円
- 非消費支出 :2万8240円
要注意ポイント①「住居費が1万3656円」という設定
持家世帯の比率が高いため、約1万4000円と設定されています。そのため、老後も継続して賃貸住宅で住まう計画の場合は、家賃分を考慮して資金を準備する必要があるでしょう。
要注意ポイント②「介護費用」がまったく含まれていない
人生100年時代と言われている一方、健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)は男性72.14歳、女性は74.79歳となっています。
これらをふまえると、残念ながら誰の手も借りずに長寿を全うすることは難しい時代と言えるのかもしれません。
老人ホームの費用や、自宅をバリアフリー化する為の費用などは、今から準備することができれば安心と言えるでしょう。