植え替え
今はちょうどレモンの木が出回る時期。大きく育った2年生苗や3年生苗も出回ります。
通常、レモンの木はポット苗で販売されているため、いずれかのタイミングで植え替える必要があります。適期は春です。購入した苗木より、ひと回り大きい鉢に植え替えましょう。
鉢内の通気性をよくするため、土を入れる前に鉢底石を入れておきます。土は通常の野菜用の土でも構いませんが、柑橘系果実のための用土も販売されています。野菜用の土を入れた場合でも、あとから柑橘系の肥料を混ぜてあげれば問題ありません。
植え付けるときは、接ぎ木苗の場合、接ぎ木をしているところ(セロテープなどで巻かれているところ)が土に埋まらないように植えます。
終わったら、水をたっぷりあげましょう。鉢内がドロドロになるくらいあげてください。こうすることで、根と土が密着し新しい土にも馴染みやすくなります。
最後に支柱を立てます。支えがあると育ちやすくなり、強風対策にもなります。
管理
レモンは最初の1~2年程度は結実しにくく、2年、3年経って花が咲き、実がなります。
「実がならないと心配してしまう」という方は、苗を買う時に何年経ったものかわかれば、余計な心配をしなくてすみます。
レモンの木は成長すると、鉢植えの場合でも樹高が2メートル程度まで成長します。ちなみに露地栽培だと3メートル、なかには4メートルまで育つ品種もあるそうです。
きれいな白い花がたくさん咲くと、やがて実がなり始めます。大きさは小指の先ほど、色は緑で形はしっかりとしたレモンの形をしています。
実がたくさんなりすぎると、自然と実を落とす場合があります(生理落果)。それぞれの果実に行き渡る栄養が少なくなるために実を落としているので、心配は不要です。
また実が全部落ちてしまう場合もあります。これは栄養がうまく行き渡ってなかったり、環境が整っていなかった可能性が考えられます。その場合は、翌年までに木のコンディションを整えてあげながら、結実するのを気長に待ちましょう。