植え付け後のお世話
次に、ミニトマトの苗を植え付けた後のお世話について解説します。
成長に応じて支柱を立てる
ミニトマトの成長に合わせて、苗が高さ15センチ程に成長したら支柱を立てましょう。背が高くなったトマトをそのままにしていると、ちょっとした風などでも折れてしまうこともあります。ミニトマトの成長に合わせて支柱を準備することが大切です。
ミニトマトは最終的に1メートル程に成長するので、120~150センチくらいの支柱が必要になります。支柱はミニトマトを支えられる棒状のものなら何でも構いません。
必要に応じて「わき芽」を摘み取る
ミニトマトは成長するにつれ、枝と枝の間から「わき芽」と呼ばれる新しい芽が出てきます。わき芽をそのまま放置すると、実を作るエネルギーが消費されてしまうので、わき芽はこまめに摘み取りましょう。
ミニトマトの様子を毎日観察して、わき芽が出ていたら、わき芽が大きくならないうちに摘み取ることが大事です。
病害虫対策
こまめな水換え、十分な日照、適度な肥料が病害虫を防ぐ鍵になります。健康なトマトであれば、病気になりにくく、虫害にもあわずに済むということです。トマトの様子を毎日観察する習慣をつけましょう。
観察することで異変に気づき、被害を防ぐことができます。
ミニトマト収穫のポイント
病気のリスクを減らすため、ミニトマトの収穫時はヘタをのこしたまま、実だけ収穫しましょう。
室内で栽培していると、結実のための受粉が思うようにいかないこともあります。花を指先で弾いたり枝をゆするなどして、受粉を促すことも必要です。
まとめにかえて
土を使わず、室内やバルコニーでも野菜を育てられる水耕栽培。室内に土を持ち込むことに抵抗がある場合や、畑やプランター栽培が難しい環境でも家庭菜園を楽しめます。
今回ご紹介した水耕栽培は、土で栽培するのとは違って、少しハードルが高い育て方です。収穫量も想定したものではないかもしれません。成長はしても、環境によっては結実しない可能性もあります。
とはいえ、ミニトマトはそもそも育てやすい野菜です。食卓の彩りにも活躍してくれる便利な野菜ですから、水耕栽培にもチャレンジしていただければと思います。
秋冬でも暖かい室内で日照があれば、トマトもすくすく育ちます。育てる楽しみと収穫の喜びを感じてみませんか?
大城 望