毎月の返済予定額

毎月の返済予定額平均は、土地付き注文住宅が11万9500円、建売住宅が10万300円、中古戸建が7万4100円。

世帯年収に対する年間返済額の割合である総返済負担率で見てみると、土地付き注文住宅が24.1%と最も高く、建売住宅が23.1%、中古戸建が19.7%となっています(図表2参照)。

2020年度の全体の総返済負担率の平均は21.7%なので、土地付き注文住宅と建売住宅の購入者の総返済負担率は全体よりやや高めになっているようです。

図表2:戸建て種類別の所要資金、1カ月当たり予定返済額、総返済負担率

出所:2020年度フラット35利用者調査(独立行政法人 住宅金融支援機構)

戸建て購入はじっくり検討を

人生で一番高い買い物といわれるマイホームですが、新築と中古との違いに加え、新築でも注文住宅か建売住宅かで所要資金や広さにずいぶん違いがあるようです。

自分の好みに合わせてリフォームやリノベーションをするため、あえて中古住宅を購入する人もいるかもしれませんし、”やっぱり新築じゃないと”という人もいるかもしれません。

ただ、マイホームの形は違えど、綿密な返済プランが重要であることに変わりはありません。さらに、コロナ後の経済回復が見通しにくい今は、収入減の可能性まで想定して借り入れを検討することが必要なのではないでしょうか。

参考資料

中野 令子