「年収400万円世帯」vs「年収600万円世帯」ホントの貯蓄額が多いのは?

4つの年収帯の純貯蓄額を整理しましょう。

年収400万円前後の世帯

  • 年収350万円~400万円の世帯:純貯蓄額…587万円
  • 年収400万円~450万円の世帯:純貯蓄額…356万円

年収600万円前後の世帯

  • 年収550万円~600万円の世帯:純貯蓄額…172万円
  • 年収600万円~650万円の世帯:純貯蓄額…279万円

「年収400万円前後」と「年収600万円前後」で比較すると、「年収400万円前後」のほうが純貯蓄額が多いですね。年収があがれば貯蓄額も連動して増える傾向はあるのですが、負債を差し引いて残る「純貯蓄」については、そうとは言い切れないことが分かります。

住居費・教育費が終わったあとは「老後資金」

ここまでのお話で、稼いでいるのに、純貯蓄はそうでもない?働き損?と印象を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで世帯主の年齢をみると、年収550万円~600万円世帯で49.0歳、年収600万円~650万円世帯で48.3歳、いずれも18歳未満の子どもが1人程度いる、とされています。

大学などへの進学を控えるお子さんがいれば、「住宅ローン」や「教育費」で家計が厳しい世帯も珍しくないでしょう。

そして、これらの支出が落ち着いたとしても、すぐに「老後の生活」を視野に入れる必要が出てくることになります。