世帯年収400万円・600万円「貯蓄事情」をイッキに比較!

さて、資産状況は貯蓄と負債をセットで把握することで詳しく見えてきそうです。

ここからは、総務省「家計調査/貯蓄・負債編 二人以上の世帯」の第8-2表を参考に、勤労世帯の世帯年収「400万円」と「600万円」、それぞれの前後の年収帯ゾーンについて、貯蓄額と負債額、そして純貯蓄額(貯蓄額から負債額を差し引いた、「本当の貯蓄額」)を見ていきます。

まずは、「年収400万円前後」の世帯を確認しましょう。

年収350万円~400万円の世帯

  • 貯蓄額:962万円・負債額:375万円
  • 純貯蓄額…587万円

年収400万円~450万円の世帯

  • 貯蓄額:911万円・負債額:555万円
  • 純貯蓄額…356万円

年収が低い世帯の方が、貯蓄額・純貯蓄額ともに高くなっています。これを見る限りでは、年収と貯蓄額は連動するとは断言できなさそうです。

次は「年収600万円前後」の年収帯をみてみます。

年収550万円~600万円の世帯

  • 貯蓄額:1030万円・負債額…858万円
  • 純貯蓄額:172万円

年収600万円~650万円の世帯

  • 貯蓄額:1209万円・負債額:930万円
  • 純貯蓄額 279万円

年収600万円前後の世帯については、貯蓄額・純貯蓄額ともに、年収に連動して増えています。一方で負債額も同様に、年収に連動して上がっています。