独立行政法人労働政策研究・研修機構の「早わかり グラフでみる長期労働統計」の「図12専業主婦世帯と共働き世帯」によると、2020年の共働き世帯は約1240万世帯、専業主婦世帯は約571万世帯。

1980年には専業主婦世帯が約1100万世帯、共働き世帯が約600万世帯でしたが、1990年代に反転し、今では共働き世帯が主流となっています。

周囲を見ると子どもが小さい頃は専業主婦で、入園・入学をするとパートなどをはじめる女性が多いようです。一方で退職せずに育休をとって復帰したり、子どもが生まれてすぐにフリーランスで仕事を始めたりという方も増えており、女性の働き方もさまざまです。

共働きか、片働きかで異なるのは、日々の生活や収入、貯蓄、将来の年金など。中でも今回は「年金」に視点をあてて、現段階の年金で共働き・片働きではいくら違うのか、その差をながめたいと思います。

まずはおさらい!国民年金と厚生年金の違いは?

まずは国民年金と厚生年金の違いを確認しましょう。

日本の年金は2階建てといわれています。1階部分は「国民年金」。20歳以上なら基本的に誰もが加入します。上乗せされる2階部分が「厚生年金」。厚生年金は会社員や公務員、またパートでも会社の規模によっては一定条件を満たせば加入できます。

自営業やフリーランス、専業主婦の方は国民年金のみです。では実際に今のシニア世代はいくら貰っているのかを見てみましょう。