家庭の状況に応じて、早めに老後資金の準備を
共働きか、片働きかは家庭によってさまざま。育児や家事、介護の分担は家庭によって異なりますし、一時的に片働きという世帯も多いでしょう。また、老後資金にいくら必要かも、家庭の居住形態や生活水準などによって異なります。ただし、年金のみでは足りない家庭がほとんどでしょう。
特に夫婦どちらかが国民年金のみだったり、夫婦ともに国民年金の場合は、公的年金以外に毎月受給できる仕組み作りを検討してみてはいかがでしょうか。国民年金のみなら、国民年金基金に加入すれば上乗せができます。国民年金・厚生年金いずれかであっても、iDeco(個人型確定拠出年金)に加入するのもいいでしょう。
貯蓄を増やす方法としては、共働きや副業で収入を増やしたり、固定費の削減など節約をしたりするのも有効です。同時並行で、貯金のほかに資産運用を検討するのも一つ。長期的な視点で投資をすることで、リスクを抑えながら資産を増やす方法もあります。
自分たちに合った方法で、老後を見据えて計画を立てたり、早めに準備を始めてみたりしてくださいね。
参考資料
- 独立行政法人労働政策研究・研修機構「早わかり グラフでみる長期労働統計」
- 厚生労働省年金局「令和元年度厚生年金保険・国民年金事業年報」
- 日本年金機構「『ねんきん定期便』の様式(サンプル)と見方ガイド(令和3年度送付分)」
- 日本年金機構「『ねんきんネット』とは?」
宮野 茉莉子