図表1:単身世帯の年代別年間手取り収入の分布

出所:家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)各種分類別データ(金融広報中央委員会)

単身世帯の3分の1は金融資産を保有していない

貯蓄については、単身世帯の金融資産保有額の平均(金融資産を保有していない世帯を含む、以下同)は全体で653万円。金額分布では「金融資産を保有していない」の36.2%と「100万円未満」の17.2%を合わせると5割以上。そのため、中央値は50万円と低くなっています(図表2参照)。

2人以上世帯の金融資産保有額の平均値は全体で1436万円、中央値は650万円ですから、その差は相当大きなものがあります。

年代別で「金融資産を保有していない」割合を見ると、20歳代の43.2%が最も多く、次いで50歳代の41.0%、40歳代の35.5%と、年齢が高い層で金融資産を保有していない世帯の割合が低いというわけではありません。

ただ、40歳代、50歳代になると、金融資産非保有世帯と100万円未満世帯の合計が5割以上を占めるのと対照的に、1000万円以上の金融資産を保有する単身世帯が2割前後になっています。60歳代では、1000万円以上の金融資産を保有する世帯は32.2%とさらに多くなるなど、ここでも二極化が見て取れます。

図表2:単身世帯の年代別金融資産保有額の分布、平均、中央値

出所:家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)各種分類別データ(金融広報中央委員会)