世代別「住宅ローンはいくら、残ってる?」
つぎに、総務省統計局の「家計調査(貯蓄・負債編)二人以上世帯(2020年)」から、「住宅・土地のための負債」の現在高を年代別に整理します。
世帯主の年齢階級別「住宅・土地のための負債」の1世帯当たり現在高
全体平均…518万円
- 29歳以下…627万円
- 30~39歳…1253万円
- 40~49歳…1152万円
- 50~59歳…620万円
- 60~69歳…192万円
- 70歳以上…66万円
【再掲】
- 59歳未満…974万円
- 60歳以上…116万円
出所:総務省統計局「家計調査(貯蓄・負債編)二人以上世帯(2020年)」第8-5表
「住宅・土地のための負債」は30代で急激に増え、年代が上がるにつれて減っていくことがわかります。20代後半~30代前半でマイホームを購入して住宅ローンを契約する人が多いようですね。
また、59歳未満の平均残高が974万円であるのに対し、60歳以上の世帯は116万円。リタイヤ前後に完済している世帯が多いことを推測させる結果といえるでしょう。
住宅ローン「返済できなくなったら、どうなる?」
住宅ローンの返済は何十年も続きます。借りた時点では無理なく返済できる予定であっても、その後で暮らしやお金の状況が変わることは珍しくありません。
育児・介護や健康問題などで共働きを続けることが難しくなったり、収入が思うように上がらなかったり……、といった事情はどこの家庭にでも起こりうることでしょう。
住宅ローンは、その物件を担保に資金を借入れていますので、返済できなくなった場合、最悪マイホームを手放す事態に。そもそも返済が遅れた時点でペナルティの対象となり、遅延損害金が発生するだけでなく、信用情報にも傷がつきます。
収入に大きな変化が起こった場合は金融機関にできるだけ早く相談しましょう。返済計画の見直しなどの対応をしてもらえる場合もあります。