できることを早めに始めてみる

先程老後に2000万円必要という計算式をみてきましたが、もちろん住んでいる地域や生活水準によって、必要な費用は異なります。老後に向けて「つつましく暮らしたい」「物を持たない暮らしがしてみたい」「野菜は自分で作りたい」なんてイメージをふくらませる方もいると思います。

一方で、目を背けられないのが医療費や介護費用です。何歳まで元気に暮らせるかは、誰しもわかりません。ある程度の生活費用や介護費用は、前もって用意をしておきたいですよね。

現役世代のうちに、副業をしたり、扶養を抜けて働いたりするのも一つでしょう。私的年金を利用して自分で年金を用意する方法もあります。つみたてNISAを利用して、長期的にコツコツ投資をする、資産運用というのも今は主流ですよね。

肝心なのは、動けるうちに少しずつはじめておくこと。いきなり2000万円もの大金は用意できないですし、教育費や住宅ローンで精一杯になりがちな現役世代では現実的ではありません。自分ができることを、早い内からコツコツとはじめていくといいでしょう。

参考資料

宮野 茉莉子