年金の時効に注意
これまで年金請求書と繰下げ請求についてご紹介してきましたが、あわせて覚えておいてほしいのが年金の時効です。
年金の請求を忘れてしまった場合、請求自体はいつでも可能です。しかしさかのぼって請求できるのは5年前まで。年金の時効は原則5年と決まっており、それ以前の年金は請求できないのです。
年金の請求を忘れるわけない、と思われる方もいますが、注意したいのが繰下げ受給をするときです。繰下げ受給の手続きは、年金を受給できる権利が発生してから、つまり一般的には66歳になってから手続きができます。65歳だと覚えやすいですが、66歳だとわすれてしまうこともあるので、繰下げをされる方はメモをするなどしておきましょう。
大切な老後資金の柱となる年金だからこそ、きちんと手続きをして受給してください。
参考資料
- 日本年金機構「老齢年金の請求手続き」
- 日本年金機構「特別支給の老齢厚生年金について」
- 日本年金機構「65歳時の年金の手続き(特別支給の老齢厚生年金を受給している方)」
- 日本年金機構「年金の繰下げ受給」
- 厚生労働省年金局「年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する法律」
- 日本年金機構「老齢厚生年金の繰下げ受給」
- 日本年金機構「加給年金額と振替加算」
- 日本年金機構「年金の時効」
宮野 茉莉子