老後資金は今からコツコツと準備を
収入を増やそうと思っても、特に今のコロナ禍では難しいところがありますよね。自分で働く以外に、「お金に働いてもらう」のも一つの手段として考えられるでしょう。
金融庁の「人生100年時代における資産形成」(平成31年4月12日)によると、アメリカでは現役時代から預金の他に「退職口座(IRA、401(k)等)、投資信託、株式」などで資産形成を行っています。その結果、20年間で金融資産が8倍強に増加。一方で日本は預貯金を占める割合が大きく、20年でも金融資産が増加したのは2倍程度です。
最近ではNISAやiDeco(個人型確定拠出年金)といった制度を利用し始める人も増えていますが、人生100年時代といわれる現代では、資産運用も老後を守るための大切な手段です。
資産運用のメリットともデメリットとも言えるのが、自分で選べること。いつから始めるか、どの金融商品を選ぶか、毎月いくら投資するか……は、すべて自分で選べます。そのため、早いうちから「毎月○万円は老後資金のために積み立てる」という方も少なくありません。
一方で、自分で選べるからこそ、何を選んでいいのか、リスクはないのか、毎月いくら積み立てればいいのかとわからないことも多いですよね。難しいイメージの強い資産運用ですが、最近では無料動画やオンラインセミナーも充実しています。
自分が理解しやすいものから学んでみたり、ステイホームの今だからこそ時間のあるときにオンラインセミナーに参加したりするのもいいでしょう。
自分で働き、お金にも働いてもらう。2つの手段をもてるとお金に対する安心感も強いかもしれませんね。
参考資料
- 国税庁「令和元年分 民間給与実態統計調査」
- 総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」
- 厚生労働省年金局「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 金融庁「人生100年時代における資産形成」
LIMO編集部