心理的節目となる2万8000円、200日線も一時回復
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。先週は9日月曜日が山の日の振替休日のため株式市場は休業で、営業日は4日間でした。
先週は25日移動平均線を回復できるかどうかがポイントでした。10日には一時25日線を回復するものの、結局は寄り付き付近まで戻って十字線のようになりました。
しかし、上下に長いヒゲが付くような形となり、買いたい投資家と売りたい投資家が拮抗していることが感じられました。
そのとおり、翌11日には窓を開けて上昇して寄り付くと25日線を回復、その後もローソク足の実体が25日線を割りませんでした。
今週以降の展開はどうなるでしょうか。11日、12日には終値ベースで2万8000円台を回復しました。週末13日には2万7000円台となりましたが、下げ幅はわずかです。
2万8000円付近には200日線もあります。これも一時回復しました。今週は心理的節目となる2万8000円および200日線を再度回復できるかどうかがポイントになります。
逆に、この付近で上値を押さえられるようでれば、2万7500円と2万8000円の間で小幅にもみ合いになるかもしれません。
上値メドは8月12日の高値(2万8279円)、7月13日の高値(2万8852円)あたりになります。2万8500円あたりが75日線に重なっています。ここも節になりそうです。
75日線を超え、下値がサポートされているのが確認できれば、6月15日の高値(2万9480円)を始点とする短期的な下降トレンドが崩れます。目線を上に持って積極的に付いていきたいところです。
下原 一晃