クルマのお得な買い方とは
では、クルマを最もお得に買うにはどうすればよいのでしょうか。
まず、どのようなクルマを買うかですが、もちろんこの場合の選択肢は中古車です。今回の買い方では、車種は問いません。
そして、その中古車をどこで買うかですが、ここがまさに重要なポイントです。その買い方こそが、業者オークション代行なのです。
クルマの世界では、業者オークションのシステムが非常に発達しており、世の中に流通するクルマの多くは、どこかのオークション会場を一度は通るといえます。そして、その業者オークションで仕入れを行うのが中古車販売店です。
つまり、業者オークション代行を使うと、中古車販売店の仕入と同じ条件でクルマを買うことができるわけです。
もちろん、代行業者への手数料はかかりますが、一般的な中古車販売店の利益が数十万円以上といわれる反面、代行業者だと手数料が約4万円といった場合も珍しくありません。
ちなみにですが、ユーザーがクルマを買うときの手数料は5万円前後、売るときの手数料は3万円前後といった業者が多いと感じます。
そうなると、業者オークションでクルマを買ったならば、「買う⇒売る」という行為での損失は、理論上8万円程度で抑えることができます。
長く所有するとクルマの価値は下がる
中古車販売店で買った場合、その価格には中古車販売店の利益が上乗せされていますから、すぐに売ったとしても数十万円以上の損失となるでしょう。クルマを買った後、すぐに売るという人はあまりいないでしょうが、すぐに売ったとしても買取額はそれなりに安くなるはずです。
ですから、多くのユーザーは、1台のクルマを買ったら数年乗るということが一般的です。少し前の調査になりますが、2013年にカーセンサーが独自に行った「生声調査」によると、車の平均所有年数は8.35年とのことです。
8年もクルマを所有していたのであれば、その相場はほぼ間違いなく変わるといえます。クルマの場合、古くなると相場は下がるケースが多いため、買ってから8年後には価値が下がっているということになります。
また、走行距離が増えてもクルマの価値は下落します。8年間所有するということは、それなりに距離が伸びることでしょう。
ですから、長期間所有した場合、買った時と売る時とでは、クルマの価値が異なるわけです。