お金を払うという行為は、主に「モノを買う」、「サービスを受ける」、この2つに分かれますが、この2つには大きな違いがあります。その違いとは、お金を払ったあとに、その一部が戻るか否か、ということです。
もちろん、お金が戻ってくる可能性があるのは「モノを買う」ほうですね。モノは買った後に売ることができますが、サービスは消費されてしまい、それ自体を売ることはできません。
ですから私は、消費をするときに、この2つの違いを意識することが重要だと考えます。
モノを買い、将来的に売ることができるのであれば、本当の消費額は「買った値段ー売れた値段」。つまり、買った時に支払った額は、イコール消費額というわけではないのです。
モノを買うときは、その残価に着目すると、賢い買い物ができるといえますし、こうした観点でモノを買おうと思った場合、やはり中古品が良いという選択になるでしょう。
モノを買うときに必要な「残価」という観点とは
モノの値段には、新品、中古という2つの軸があります。中古の場合、基本的に新品価格から、ある一定の額が下がっている状態といえます。
「新品を買う⇒自分が使う⇒中古に条件が変化⇒売る」というよりも、「中古を買う⇒自分が使う⇒(中古という条件は変わらない)⇒売る」、このプロセスのほうが「残価」という観点では有利です。
そしてそれは、価格が高いモノであればあるほど、当てはまることだといえます。
例えば、100円ショップで売っているコップを買おうと思った場合、それと同じ商品の中古を探すのは困難です。しかし、高いモノの場合、その中古市場が形成されている場合が多いため、中古を探す難易度が低く、また、需要があるため売りやすいといえます。
このように考えると、一般的な日本人が買うモノを考えた場合、要注意なのはクルマ、ブランド品、家電といった順になるでしょう。