理想の老後は人それぞれ。かつ、健康状態やライフスタイルなどによって、セカンドライフの過ごし方には大きな個人差が出てくるでしょう。

「老後にいくら必要」と一概に言い切ることはできませんが、同時に「年金プラス貯蓄2000万円で安泰だ」と断言することもできないでしょう。

資産運用「3つのポイント」

ここまでは70代以上世帯の年金や貯蓄・負債事情を確認しながら、「老後に必要なお金」についても考えてきました。

現役時代からコツコツ貯蓄を続けて行くことは、一見遠回りのように感じられますが、ゆとりある老後を安心して迎えるためには、結果的に近道となるかもしれませんね。

では、ときには数千万円以上ともなる「老後資金」を効率よく準備していくためには、どんな工夫ができそうでしょうか。

ファイナンシャルアドバイザーの視点からは、「資産運用」の検討をお勧めします。そして、資産運用を始める前には、次の3つのポイントをぜひ参考になさるとよいでしょう。

資産運用のポイント① 複利

複利とは、運用から得たリターンを手元に受け取らず、それも含めて再投資を続けていく方法です。

これが雪だるま式に資産を増やしていくことにつながります。また時間の経過とともに「増え方」は加速します。複利のメリットを活かすためにも、資産運用は長期スパンで考えていかれることをお勧めします。

資産運用のポイント② 世界の成長資産に目を向ける

お金を育てていくためには、世界の成長資産に投資を行う視点が大切です。

日本は「超低金利時代」が続いています。また、人口は減少傾向で経済も横ばいの状態です。

一方、世界に目を向けると、今も、そして将来的にも経済が拡大すると見込まれる国や地域がたくさんあります。

経済成長が見込める先に投資している投資信託などを選んでいかれるとよいでしょう。

資産運用のポイント③ アクシデントに備える

意外かもしれませんが、20年~30年といった長いスパンで運用を続けていくことを考えた場合、実はこれが非常に重要となってきます。

具体的には、病気やケガ、失業といったまさかのアクシデントに備えておくことです。収入が激減して途中で資産運用を続けることができなくなる可能性もあります。

こうした場合に備え、就業不能となった場合や、要介護状態になった場合などに対応する、最低限の保障を取りながら資産運用をするように心がけることがお勧めです。

以上、3つのポイントを踏まえて、お金を守りながら、しっかり育てていきたいものですね。

お金の悩みは、お金のプロに

人生100年時代が近づく今。

老後を見据えた資産形成を早めにスタートさせることはとても大切です。しかし同時にそれは、働く世代の私たちがつい後回しにしがちな部分でもあるでしょう。

投資初心者の方であれば、何から始めてよいのかでお悩みの方もいらっしゃるかと思います。そこでお勧めなのが、筆者のようなファイナンシャルアドバイザーの活用です。

今は、コロナ禍でもうれしいオンラインでの相談をやっているところがありますので、ぜひ覗いてみてはいかがでしょうか?

お金にまつわるお悩みや疑問は、ぜひ「お金のプロ」にぶつけてみましょう!

参考資料