年金生活を安心して迎えるための「3ステップ」
さて、厚生年金の受給額事情をながめたところで、「老後のお金」の準備について考えていきましょう。
「人生100年時代」を迎えつつあるこんにち。
私たちの多くは、老後生活が30年程度を覚悟する必要がありそうです。誰しもが安心して楽しく老後を暮らしていくためにはどうすればよいのでしょうか。
ファイナンシャルアドバイザーとしての私のアドバイスはシンプルです。
以下の3ステップで考えることができます。
STEP1 年金がいくらもらえるか確認する
- 「ねんきん定期便で」確認する
- 日本年金機構の「ねんきんネット」で確認する
STEP2 老後の生活をイメージする
- 毎月の生活費を考える(カツカツの老後か、ゆとりある老後か)
- 住居は「賃貸派」、それとも「持ち家派」か
- 介護費用はどの程度準備が必要か
- 退職金はいくらもらえるか
- 現在の金融資産はいくらあるか
STEP3 「足りない額」を計算する
- 不足金額は、早いうちから把握して準備する
- 預貯金ではほとんど増えないため、資産運用を検討する
ここでは仮に3000万円不足していたとします。
預貯金だけで30年間で貯めていこうとすると、毎月8万円程度の貯蓄が必要です。多くの方にとって、この金額を「サボらずに」貯め続けることは難しいと言えるでしょう。
ではどうしたら良いのか。そこで視野に入れたいのが「お金に働いてもらう」、つまり資産運用という発想です。
仮に、お金が年6%の複利ではたらいてくれた場合、3000万円を30年後に用意するには、毎月3万円程度で良いことになります。
このように、ご自身の給与水準を上げるだけではなく、お金に働いてもらうことも考えると良いでしょう。