2019年に金融庁のレポートに端を発した「老後2000万円問題」がまだ記憶に新しいという方もいらっしゃるでしょう。

ひらたくいうと「モデルケースとなる高齢無職の夫婦世帯が、老後30年を暮らす場合、公的年金では2000万円不足する」という内容で世間の注目を集めました。

ライフスタイルなどにより老後に必要となるお金は世帯によって異なりますが、「そもそも、年金ってどのくらいもらえるの?」という部分を知りたい方も多いと思います。

現役世代の私たちが、「今の年金受給額」の現状を把握しておくことは、高齢の親族の介護が必要になったときや、自分自身の老後を見据えたマネープランを立てる場合に役立つでしょう。

今回は、今のシニア世代が受け取る年金額について、年齢ゾーンごとの平均額を見ていきます。また、公的年金にまつわる、「ちょっと分かりづらいけれど今さら人には訊きづらい…」、基本事項についてもおさらいしていきます!

ねんきん制度の基本をおさらい

日本の公的年金制度は、国民年金・厚生年金の2つの年金制度から成り立つため、「2階建て」構造などといわれていますね。先にここだけ整理しましょう。

国民年金・厚生年金「加入対象」となる人は?

  • 1階部分「国民年金」・・・日本に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務
  • 2階部分「厚生年金」・・・公務員や会社員などが「国民年金」に上乗せして加入

国民年金・厚生年金「老後にもらえる年金」

受給条件(※後述)を満たす場合、老後に受け取る年金は以下の通りです。

国民年金だけに加入していた人…自営業、フリーランス、専業主婦(夫)など

  • 「老齢基礎年金」(1階部分のみ)

厚生年金に加入していた人…サラリーマン・公務員など

  • 「老齢基礎年金」+「老齢厚生年金」(1階部分+2階部分)

国民年金・厚生年金「みんなの平均年金月額」

ここからは、厚生労働省年金局「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、いまどきのシニア世代がどのくらい年金を受け取っているかを見ていきます。

まずは全体の平均額を見ていきます。

国民年金「平均年金月額」

男性:5万8866円・女性:5万3699円
全体平均:5万5946円

厚生年金保険(第1号)「平均年金月額」

男性:16万4770円・女性:10万3159円
全体平均:14万4268円