70歳以上世帯の「貯蓄格差」

ここからは、70歳以上世帯の貯蓄額の分布を見ていきます。「どの程度の割合の世帯」が「いくらくらいの貯蓄」を持っているのでしょうか。

70歳以上の貯蓄現在高階級における世帯数(抽出率調整済実数)をまとめたグラフをご覧ください。

(出典)家計調査報告 貯蓄・負債編 2020年(令和2年)平均結果の概要 (二人以上の世帯)詳細結果表 第8-30表より編集部作成

70歳以上の貯蓄事情をみると、4000万円以上の世帯が16.6%存在する一方、300万円未満の世帯が15.8%、ほぼ同じ程度の割合を占めることが分かります。

また、70歳以上世帯の8.3%が「貯蓄100万円未満」に当てはまることが分かります。

かつて話題となった「老後資金2000万円」をキープしている世帯は70歳以上世帯全体の約39.6%、さらに3000万円以上を保有している世帯にフォーカスすると70歳以上世帯全体の約25.5%となっています。

まさに「老老格差」ともいえる、老後の貯蓄格差が起きていることが分かります。