50代と言えば、仕事も責任あるポジションを任され、収入もピークを迎える人も多い世代です。住宅費用の支払いもゴールが見え、経済的にも、精神的にも、余裕が出てくる人もいるのではないでしょうか。ただ、同時に迫ってくるのが、老後の人生。仕事を辞めたあと、どうやって暮らしていくか、ふと不安がよぎります。
また、内閣府の少子化社会対策白書によると、50歳男性の未婚割合は、2040年には30%近くになるとのデータも。
そこで今回は、50代のなかでも「おひとりさま」のお金事情を見ていきます。
50代・おひとり様の貯蓄はいくら?
それではまず、全体の平均貯蓄からながめていきましょう。
2021年2月に金融広報中央委員会が公表した、「家計の金融行動に関する世論調査 令和2年(2020年)度」によると、世帯当たりの貯蓄額は下記の通りです。
全世代の貯蓄事情
金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 単身世帯・・・平均額:653万円(中央値:50万円)
- 二人以上世帯・・・平均額:1436万円(中央値:650万円)
※平均値は一部のお金持ちが数値を引き上げているため、中央値が実体に近いといわれています。
単身世帯と二人以上世帯では、平均値で約2倍、中央値で10倍超、貯蓄に差が出ることがわかりました。
それでは、50代の貯蓄はどうでしょうか。他の年代と比較しながら、お金事情をくわしくみていきます。