結婚や出産、またはセカンドライフを見据えたタイミングでマイホーム購入を検討する人は少なくないでしょう。人生で一番高い買い物といわれるマイホーム、大半の人はローンを組んで購入することになります。

自分の家を持つという夢が実現するのは幸せなことではありますが、手に入れるのと同時に年収の何倍ものローンを抱えるわけですから、当然いろんな不安が付きまといます。

そこで、実際にマイホームを購入した人はどれくらいの平均年収があり、どの程度の頭金を準備したのか、毎月どのくらい返済しているのかなどについて「2019年度 フラット35利用者調査」(2020年8月発表)の結果を見てみましょう。

そもそも「フラット35」とは?

「フラット35」とは、住宅金融支援機構と民間の金融機関が提携して提供する住宅ローン。全期間固定金利で、期間は最長35年です。

全期間固定金利型は、借入時に返済終了までの金利と返済額が確定する点が特徴で、返済額が変わらないため返済中の資金計画が立てやすいメリットがある反面、借入後に市中金利が下がっても借入金利は変わらないというデメリットもあります。

購入した住宅の所要資金の平均は?

住宅金融支援機構の「2019年度 フラット35利用者調査」によると、住宅の種類別・地域別の所要資金の平均は以下の通りです。いずれも、前年度よりすべての種類・地域で上昇。この10年で見ても、所要資金は右肩上がりの傾向になっています。

  • 土地付注文住宅:首都圏4,993万円、近畿圏4,343万円、東海圏4,278万円、その他地域3,869万円
  • 建売住宅:首都圏3,915万円、近畿圏3,340万円、東海圏3,025万円、その他地域2,855万円
  • 中古戸建:首都圏3,163万円、近畿圏2,320万円、東海圏2,222万円、その他地域2,062万円
  • マンション:首都圏5,033万円、近畿圏4,285万円、東海圏4,138万円、その他地域3,630万円
  • 中古マンション:首都圏3,392万円、近畿圏2,624万円、東海圏2,247万円、その他地域2,329万円