自己資本378億円の2倍超。810億円の“のれん”が計上、減損リスクも存在

買収を繰り返して成長を果たしたコロワイド社は、2021年3月期の貸借対照表に“のれん”が810億円計上されています。資本合計は378億円であり、資本合計の2倍以上の“のれん”です。

同社は2020年3月期、2021年3月期と2期続けて最終赤字であり、更なる赤字の連続は“のれん”の減損というリスクに直結します。資本合計の2倍以上の“のれん”を計上する同社は、1/2の減損でも債務超過転落となるため減損は非常に厳しい結果をもたらす可能性があります。

その観点からも今期の全体に加え各事業の黒字化は必達目標となります。特にセグメント資産でも全体の約4割を占め、1100億円の資産を持つレインズインターナショナルの復活は必要不可欠です。

オリンピック期間中の東京での緊急事態宣言の発出などはあるものの、コロナワクチン接種の進展とともに、今後徐々に外食産業も回復が見込まれます。しかしビフォーコロナとアフターコロナで外食スタイルの変化が予想される中、皆でテーブルを囲む焼肉のスタイルの変化はコロワイドの行方にも大きな影響を与えます。

レインズインターナショナルは今期海外中心の出店や少人数・個人客を対象とする店舗の改装も行い、2022年3月期の事業利益は37億円と2020年3月期の水準に戻す計画です。今後の焼肉のスタイルの変化とともに、コロワイドの業績の行方が注目されます。

参考資料

石井 僚一