昨年『大戸屋』の買収が話題となったコロワイドは、2021年3月期に約▲100億円の最終赤字を計上しました。大幅赤字は、子会社で焼肉店『牛角』などを運営するレインズインターナショナルの赤字転落が最大の要因です。

これまで焼肉事業が最大の利益事業であった同社ですが、コロナ禍で焼肉のスタイルの変化が生じる中で焼肉事業の復活がなされるのか注目されます。

コロワイドが2021年3月期に約▲100億円の赤字を計上

外食チェーン店の積極的な買収で知られ、昨年はTOBで『大戸屋』(大戸屋HD:2705)を子会社化したコロワイド<7616>が、2021年3月期は(親会社の所有者に帰属する)当期利益▲97億円の大幅な赤字を計上しました。コロナ禍で各外食チェーン店の経営が苦境に陥っていますが、2期連続の赤字(2020年3月期の当期利益▲64億円)であり同社も例外ではありません。

【出典】株式会社コロワイド「2021年3月期の業績に関する説明資料及び中期経営計画」

コロワイドは居酒屋『甘太郎』が事業の源流となりますが、現在の店舗はレストラン事業85%、居酒屋15%であり、レストラン事業が中心です。ただしレストラン事業の中でもアルコールを伴う飲食が多い「焼肉」主体の店舗構成です。