みなさんは「人生の三大出費」って、ご存じですか?

住居費、教育費、そして老後資金、この3つを指します。

ライフスタイルや家族構成はさまざまですので、どの項目で「いつごろ」「どのくらい」のお金が必要となるかには個人差があるでしょう。とはいえ、常に「何かしらの目的」を持って貯蓄に励んでいる世帯が多いことは確かであるといえそうです。

今回は、20代~70代以上の二人以上の世帯が、収入からどのくらいを貯蓄に回せているのか、金融広報中央委員会が公表した「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年調査結果」をもとに整理していきます。

みんな手取りの何割、貯めている?

さっそく同調査より、各世代の二人以上世帯が、「年間手取り収入(臨時収入を含む)」の何割を貯蓄に回せているのか、確認していきましょう。(※各世代、二人以上世帯のうち金融資産保有世帯の回答割合です)

さいしょに20歳代~70歳代以上の「すべての世代」の平均を見ていきます。

みんなは「手取り収入の何割、貯めている?」

「手取り収入から貯蓄に回す割合」 全世代の平均:10.0%

【すべての世代:内訳】

5%未満:7.1 %、5~10%未満:14.3 %、10~15%未満:21.1 %
15~20%未満:5.0 %、20~25%未満:8.7 %、25~30%未満:1.9 %
30~35%未満:4.3 %、35%以上:3.5 %

貯蓄しなかった:28.7 %、無回答:5.3 %

 

20代~70代以上のすべての世代をみると、手取り収入から貯蓄に回す割合は、「5~15%未満」のゾーンに、全体の約35%が集中しています。

では、この割合は世代によって違いはあるのでしょうか。ここから先は、20歳代~70歳代以上の各世代に分けて、グラフで整理していきます。まずは20代からです。

20代が「手取り収入から貯蓄に回す割合」 平均:13.0%

※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年調査結果」より筆者作成

【20代:内訳】

5%未満:4.8%、5~10%未満:19.0%、10~15%未満:28.6%
15~20%未満:4.8%、20~25%未満:23.8%、25~30%未満:0.0%
30~35%未満:0.0%、35%以上:4.8%

貯蓄しなかった:4.8%、無回答:9.5%