フリーランスの労災保険は今後どうなる?

ここまで、労災保険の特例加入制度について解説してきました。厚生労働省の審議会では、さまざまな意見が出ています。

  • 自転車配達員について、保険料負担は請負契約の中で安全経費として上乗せして、配達員が実質的に負担しなくてもよい仕組みにする考え方もあるのではないか。
  • 本来雇用契約を結べる者が、安易に個人事業主になることはあってはならない。行政にはしっかりと労働者性を確認してほしい。その上で、パンフレット等により企業にも労働者にも周知をしてほしい。

2021年6月18日に決定した骨太の方針では、「労災保険の特別加入の拡大を着実に推進する」と明記されています。今後の動向もチェックしていきましょう。

参考資料

齊藤 慧