政府は2021年6月18日、骨太の方針を閣議決定しました。少子化の背景として指摘される雇用環境の改善に取り組むとともに、社会全体で男性が育児休業を取得しやすい環境の整備を進めることを明記しました。

そこで今回は、男性の育休取得にフォーカスして解説していきます。男性の育休の取得率や、その背景を見ていきましょう。

男性の育休取得率はわずか6%

それでは、骨太の方針にも盛り込まれた男性の育休取得について、足元の数値を見ていきます。

【男女別】育休取得率の推移

【出典】厚生労働省「男性の育児休業の取得状況と取得促進のための取組について」

厚生労働省によると、育休の取得率(2018年)は、女性は82.2%であるのにたいし、男性はわずか6.16%です。

また育休の取得期間についても、女性は9割近くが6か月以上となっている一方、男性は5日未満が56.9%、8割以上が1か月未満となっています。

こうした背景を踏まえ、骨太の方針では男性が育休取得しやすい環境を整えることを明記しました。それでは、具体的にどのような施策が今後あるのでしょうか。