60代世帯「貯蓄2000万~3000万円組」は何割か

tetiana_u/shutterstock.com

copy URL

2019年、金融庁のレポートで話題となった「老後2000万円問題」をきっかけに、リタイヤ後に向けた目標貯蓄額を「2000万円」とされたご家庭もいらっしゃるかと思います。

理想の老後は人それぞれですので、必要となるお金も変わってくるでしょう。

とはいえ、多くの世帯が現役を引退し、年金を受取りはじめるであろう60代。この時点でどのくらい貯蓄があるかは、その後の生活の安心感を大きく左右するものです。

今回は、総務省統計局が2021年5月18日に公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2020年(令和2年)平均結果―(二人以上の世帯)」から、60代の世帯の貯蓄事情について深掘りしていきます。

続きを読む

60代の貯蓄事情

前述の「家計調査報告」によると。二人以上世帯の貯蓄現在高の平均値は1791万円で、前年より36万円増加しています。また、負債現在高の平均値は572万円で、前年より2万円増加しています。

そして、60~69歳の貯蓄と負債の平均は以下の通りです。

60~69歳の貯蓄

貯蓄現在高:2384万円
負債現在高:242万円

60代の貯蓄額の平均値は、全体(全年代)における平均値より593万円多いです。貯蓄から負債を差し引いた「純貯蓄額」は2142万円です。

貯蓄額、純貯蓄額ともに「2000万円」の大台には乗りました。

サラリーマンであれば、すでに退職金としてまとまった金額が入った世帯も多いでしょう。さらに、長い間家計を圧迫していた教育費や住宅ローンから解放される世帯が増える頃でもあります。

そんな背景も影響しているのか、平均値だけに着目すると「悠々自適なセカンドライフ」のスタートラインにふさわしい金額であるともいえそうです。

ただし、平均値だけでは「見えない部分」もあります。それが、世帯ごとの貯蓄の差です。

60代世帯の貯蓄分布について、次でていねいに見ていきます。

参考記事

ニュースレター

メールアドレスをご登録いただくと、毎朝LIMOの更新情報をお届けいたします。
執筆者

 早稲田大学第一文学部卒。学参系編集プロダクションなどで校正・校閲・執筆を学ぶ。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務において15年以上の経験を持つ。現在はLIMO編集部において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集に携わる。紙媒体での経験を生かし「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。