「越境」という言葉が働き方のキーワードとして注目を集めています。越境の意味をググると、“境界線や国境を越えること"と出てきます。自分が子供の頃は、“越境入学" “越境通学"なんて言葉がよく使われていました。最近では“越境飲み"でしょうか。あまり推奨はできませんが。
働き方における“越境"。なんとなくイメージはできるわけですが、その内容や背景を今回は詳しくみていきます。
越境は社外だけでなく、社内にもある
最近のネット記事で「NTTグループの総務・人事部長らが語った『越境活動の意義と期待』」というものがありました。
これは、NTTグループの有志団体「O-Den」が、今年(2021年)4月に開催した「【本業 × 複業】新たな働き方とキャリア形成 ~NTTグループ経営層と越境実践者が語る パラレルワーク最前線~」というオンラインイベントのレポートです。
いくつかの発言を紹介します。まずNTTデータの事例。
「2003年に整備された『プロフェッショナルCDP(Professional Career Development Program)』は、社員一人ひとりが専門性を向上するための仕組み。会社の中でどういったキャリアがあるのかを明確にし、社内で認定していく。認定の機会は年に2回あり、面談などを通じて行われる」
「社員としては自分がどういうキャリアを歩むことができるのかが見えるのと同時に、社内でどういう仕事の機会が得られるのかが分かる。越境は社外だけでなく、社内にもある」
やはり、大企業ですからね。“越境は社外だけでなく、社内にもある"という言葉は、大企業在籍の方には、うなずけると思います。
ちなみにNTTデータでは経験者採用にも力を入れており、現在、数百人単位で経験者採用を進めているとのことです。