「つみたてNISA」は、今や投資のスタートを検討する方の多くが、一度は耳にされたことがある制度ではないでしょうか。

インターネットや知人・友人の経験談などを情報源にしながら検討される方も多いと思います。

しかし、実はそこで、みなさんが見落としがちな注意点が3つほどあるのはご存じでしょうか?

そこで本日は、10年以上大手金融機関で勤務した経験のある私から、つみたてNISAで「気づきにくい」3つのポイントについてお話しさせていただきます。

「つみたてNISA」とは、どんな制度?

それでは早速、金融庁「つみたてNISAの概要」から、制度の概要をご説明します。

  • 利用できる方:日本にお住まいの20歳以上の方(口座を開設する年の1月1日現在)ただし、つみたてNISAと一般NISAはどちらか一方を選択して利用可能
  • 非課税対象:一定の投資信託への投資から得られる分配金や譲渡益
  • 口座開設可能数:1人1口座
  • 非課税投資枠:新規投資額で毎年40万円が上限(非課税投資枠は20年間で最大800万円)
  • 非課税期間:最長20年間
  • 投資可能期間:2018年~2037年(※)
  • 投資対象商品:長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託

(金融庁「つみたてNISAの概要」より引用)

※令和2年度の税制改正により、投資可能期間は5年延長され2042年までとなっています。

つみたてNISAの最大のメリットは、売却した際に出る利益が非課税になるところです。

国税庁「パンフレット『暮らしの税情報』(令和2年度版) 株式・配当・利子と税」によると、通常証券投資から発生した利益に対しては20.315%の税金がかかりますが、つみたてNISAを通じて投資を行うことで、利益分が非課税になります。

ですので、非課税期間中に売却して利益が出るのであれば、つみたてNISAを利用して投資した方が断然お得です。