まだ幼い子供に、将来のビジョンを明確に持たせられるかは親次第。何のために受験をするのか、その先にどんな未来が予測されるのかをきちんと話し合っておきたいものですね。

女子校出身がアダとなった大学時代

続いては、現在は一般企業で正社員として働くHさん(30歳女性)の体験談。親の勧めで中高一貫の女子校に進学したHさんがたどった、苦難の(?)青春時代を教えてくれました。

「思春期の6年間まじめに勉学に励んだ私は、一切男性と関わることがなかったため、男女共学の大学に入ってとにかく苦労しました。男性との付き合い方がわからず、新歓コンパで近づいてきた遊び目的の男にまんまとひっかかってしまって。相手が言う『好き』を鵜呑みにして、かなり都合のいい女状態になってしまっていました。それがトラウマとなり、その後も恋愛でろくな思い出がありません。今はなんとか結婚できたからよかったけど、将来子供が生まれても、女子校には行かせたくないです」

思春期の子供が恋愛にうつつを抜かさないよう、男女別学の学校に進ませるという親も多いもの。確かにまだ幼い子供が恋愛で不用意に傷つくようなことは避けられるかもしれませんが、それと引き換えに背負わなくてはならない代償も生まれるようです。

学校生活で得られるのは、勉強以外の経験の部分も大きいはず。思春期に何を経験させておきたいか、受験前によく考えておくべきかもしれません。

コスパ悪すぎと言われた我が家の教育

最後は、息子と娘をそれぞれ中高一貫校に進学させたKさん(58歳)の意見。ぜひ知っておきたい、中学受験の「その後」について教えてもらいました。