現在では40代・50代といったミドル世代の転職も増えています。退職する会社、そして転職先の会社における退職金事情なども、多少は念頭に入れておいてもいいかもしれません。

また、退職の理由によって差が出る傾向は、いずれの学歴にも共通しています。最も退職金額が高いのは早期優遇で、最も少ないのは自己退職です。

会社員退職金と「学歴・勤続年数」の関係

さきほどの調査結果をふまえ、次は勤続年数別での平均値をみていきましょう。

厚生労働省の「平成30年就労条件総合調査 結果の概況(一時金・年金)の支給実態」を参考にします。

勤続年数別定年退職者1人平均退職給付額(勤続20年以上かつ45歳以上の退職者)

大学・大学院卒
勤続 20年~24年:1267万円
   25年~29年:1395万円
   30年~34年:1794万円
   35年以上:2173万円

高校卒(管理・事務・技術職)
勤続 20年~24年:525万円
   25年~29年:745万円
   30年~34年:928万円
   35年以上:1954万円

高校卒(現業職)
勤続 20年~24年:421万円
   25年~29年:610万
   30年~34年:814万円
   35年以上  :1629万円

先ほども触れたように、勤続年数によって退職金が大きく変わることがわかります。また、中途入社の場合は、勤続年数が短くなり、予想していたほど退職金がもらえない可能性があることは注意しておく必要がありそうです。