退職金が出ない・少ない場合どう備えるか
それでは、もし今の勤め先に退職金制度がない、または制度自体はあるものの退職金額が十分でない場合には、どうしたらいいのでしょうか?
検討できる3つの対策をご紹介していきます。
①退職金制度のある企業に転職する
現在退職金制度がない会社に勤めている場合は、退職金制度のある企業に転職するのもひとつの方法といえるでしょう。
先ほどの資料からもわかるように、基本的には会社員の退職金は勤続年数に応じて金額が増えていくものです。
また、退職金制度も含め、福利厚生がしっかりとした企業はやはり人気があり、求人倍率が高いという懸念もあります。
そのため、誰もが簡単に踏み出せる方法ではありませんが、老後生活のことを考えるならば十分チャレンジしてみる価値はあるといえるでしょう。
②勤続年数を延ばす
勤め先に退職金制度があるという方は、とにかく勤続年数を延ばして退職金の底上げを図るというのも一つの手です。
このケースの懸念点は、勤め先の退職金制度がいつまで変わらずにあるかは分からない、というところでしょうか。
会社員の退職金の平均額は年々減少傾向にありますし、退職金制度の存在自体を見直す企業も増えています。
よって、「自分が定年退職する頃まで大丈夫なのか」という不安もうなずけます。
しかし残念ながら、あらかじめ退職金制度の改定を予測することはほぼ不可能です。
そこで、勤続年数を延ばして地道に退職金を増やしながら、退職金だけに頼らない別の方法も模索していく…という臨機応変な視点が求められていくかもしれませんね。