国家公務員「退職金2000万円」を受け取る人の割合は?

さきほどの統計によると、国家公務員の場合、退職事由が「定年退職」や「応募認定」であれば、いずれも2000万円の退職金を受け取れる可能性が高そうですね。

では、実際に2000万円の退職金を受け取った国家公務員はどれ程いるのでしょうか。2019年度に退職した人について、受給額の分布を見てみましょう。今回は、常勤職員のうち、行政職俸給表(一)適用者の金額を抜粋します。

退職手当支給額別退職手当受給者数
(定年・応募認定の合計)

〈常勤職員のうち、行政職俸給表(一)適用者〉

500万円未満:26人
500万~1000万円未満:17人
1000万~1500万円未満:23人
1500万~2000万円未満:623人
2000万~2500万円未満:3587人
2500万~3000万円未満:430人
3000万~3500万円未満:20人
3500万~4000万円未満:0人
4000万~4500万円未満:1人

定年・応募認定事由の退職者の計:4727人

常勤職員のうち、行政職俸給表(一)適用者の退職金額をみると、「定年」「応募認定」の場合は、実に約85%の人が2000万円を超える退職金を受けとっていることがわかります。

また、ボリューム層である「2000万円~2500万円未満」が76.8%を占めている点にも着目したいところです。

民間企業の退職金事情と比べると?

では、ここでいったん民間企業の退職金事情に目を移します。

厚生労働省が公表する「平成30年(2018年)就労条件総合調査 結果の概況の「退職給付(一時金・年金)の支給実態」によると、民間企業の退職金の平均は、大学・大学院卒・定年の場合で退職者1人あたり1983万円、高卒・定年は1618万円となっています。

単純に金額を比較する限り、国家公務員の退職金は民間と比較して「やや高額である」いうことはできそうですね。

しかし、民間には退職金制度がない企業や、退職金制度そのものを見直す企業も増えています。

よって、民間企業と比べたとき、公務員の退職金が「手厚い」というイメージはあながち間違いとはいえないかもしれません。ここが「公務員なら、老後も安泰だろう」としばしばいわれるゆえんの一つといえそうです。