脱・老後格差。「ゆとりの老後」は、どう準備する?

では、年を重ねた段階で「貯蓄ゼロ世帯」にならないために、今からしていただきたいことをいくつかお伝えします。

まずは、老後資金を準備しはじめる時、老後にどのくらいお金が必要になりそうかを一度計算してみましょう。

受けとる年金額や必要な生活費も違うため、老後に必要なお金は人によって様々です。

どのくらい老後資金が必要なのかを計算してみようと「ねんきん定期便」を探すも見つからず、やっとの思いで見つけても見方がわからない……など、立ちはだかる壁は多いものです。

自分一人では計算が難しいとお考えの方は、今はお金の専門家が無料で相談に乗ってくれるサービスも充実していますので、活用することをおすすめします。

老後に必要なお金の計算が済んだら、今現在お持ちの資産の棚卸しをしてみましょう。

何かあったときなど緊急時に必要なお金は「毎月の生活費の3ヶ月~半年分」ともいわれています。緊急の生活費が確保できたら、いざという時にすぐに使えるように預貯金として流動性を持たせておくことが重要です。

それ以外の取り急ぎ使う予定のないお金に関しては、お金に働いてもらうという考え方を持って、資産運用を取り入れることもおすすめです。

資産運用を取り入れながら資産を成長させた場合と、資産運用を取り入れなかった場合では、20年後、30年後の結果が大きく変わってくることもあります。

とはいえ、資産運用はリスクがつきものですので、どのような資産運用であれば自分の考え方に合っているかなども、お金の専門家に教えてもらうと良いかもしれませんね。