60代の「借入金」はどのくらい?

プラスの資産とマイナスの資産は、セットで考える必要がありますね。同調査では、借入金の額についてもたずねています。その結果、60代・二人以上世帯で「借入金がある」と答えた世帯は31.2%でした。

また、「借入金がない」と答えた世帯も含めた、60代世帯・二人以上の借入金残高は

平均値・・・205万円
中央値・・・0万円

となりました。

そして、借入金があると答えた世帯のみの「借入金残高」は

平均値・・・691万円
中央値・・・498万円

でした。

ちなみに「借入金がある」と答えた世帯のみの「借入金残高」を年齢ゾーンごとに見ていきます。

20代・・・平均値478万円・中央値200万円
30代・・・平均値2367万円・中央値2450万円
40代・・・平均値2058万円・中央値1700万円
50代・・・平均値1316万円・中央値1000万円
60代・・・平均値691万円・中央値498万円
70代以上・・・平均値1349万円・中央値500万円

60代の借入額残高は、平均・中央値ともに50代の約半分程度にまで下がっていることが分かりますね。

60代世帯「みんなの、ほんとの貯金額」

ここからは、60代の「金融資産保有額」から「借入額」を差し引いた、「純貯蓄額」、いわゆる「ほんとの貯金額」をみていきます。

60代の金融資産額から借入額を差し引いた、「純貯蓄額=ほんとの貯金額」の平均は

平均:1745万円―205万円=1540万円 となりました。

本記事ではご参考までに、全世代の純貯蓄額についても掲載します。

全世代平均・・・1436万円ー671万円=765万円
20歳代・・・292万円ー191万円=101万円
30歳代・・・平均591万円ー1460万円=マイナス869万円
40歳代・・・平均1012万円ー1325万円=マイナス313万円
50歳代・・・平均1684万円ー729万円=955万円
60歳代・・・平均1745万円ー205万円=1540万円
70歳以上・・・平均1786万円ー187万円=1599万円

「40代から50代」、そして「50代から60代」は、貯蓄額から負債額を差し引いた「純貯蓄額(本当の貯蓄額)」の平均が大幅に上がる世代であることが分かります。