働いていると、日々「筋が通らない」話ばかりですよね。たとえば合同プロジェクトに参加して、トップ2人のニュアンスが微妙に違う。質問すると「調整は現場でヤレ」。これ、意味が分からないですよね。

この日本の「筋が通らない」現象が最近のコロナ禍で、ますます増えている気もします。今回は、日本で「筋が通らない」現象が多発する原因を考察してみます。

日本の禁煙政策は特殊!?

まず身近な例から。筆者は絶滅危惧種の喫煙者です。あの毒ガス室のような喫煙室は、コロナ禍で利用しないように心がけていますが、不必要に長時間の打ち合わせ後などは、自暴自棄になり毒ガス室に駆け込んでしまいます。

昨年(2020年)春の改正健康増進法(飲食店禁煙)時に、加熱タバコのお試し会場でメーカーの人と雑談したのですが、こんなことを言ってました。「日本の禁煙政策は世界的に見て特殊なんですよ」。

さて、どこが特殊なのでしょうか。日本の禁煙政策は、かなり以前の路上喫煙禁止から始まり、“屋外から屋内へ"という過程をたどっています。これが特殊らしい。そんな国はないそうです。

たしかに、よく考えれば、喫煙者の自分が言うのもアレですが、受動喫煙等のことを考えると、まず屋内から喫煙規制を始めるべきですよね。「いやぁ、屋内から始めると、飲食の関連団体等との調整とかが大変だからさぁ」誰かが、どこかで言ってそうです。邪推ですが。