50代の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • 平均値:1684万円
  • 中央値:800万円

[貯蓄額別の分布]

  • 金融資産非保有:13.3%
  • 100万円未満:6.4%
  • 100~200万円未満:5.3%
  • 200~300万円未満:5.3%
  • 300~400万円未満:2.8%
  • 400~500万円未満:3.4%
  • 500~700万円未満:8.3%
  • 700~1000万円未満:9.2%
  • 1000~1500万円未満:11.7%
  • 1500~2000万円未満:5.7%
  • 2000~3000万円未満:10.8%
  • 3000万円以上:19.0%
  • 無回答:3.9%

これをごらんになり、まずは、全体の13.3%が金融資産を保有していないという事実に、目を引かれた方も多いのではないかと思います。

平均値は、上位の大きな数値に全体の数値が押し上げられる傾向があるため、単純に数値を並べて中央に来る数値を取った中央値の方が、実態をより反映していると言われています。

その中央値を見てみると、金融資産保有世帯でも中央値は1000万円です。実際にこの金額は「ゆとりある老後生活」に十分と言えるのでしょうか?

次項で、検証していきます。

「ゆとりある老後生活」はいくら必要か

皆さんの中には、一昨年に話題となった「老後2000万円問題」を鮮明に覚えている方もいることでしょう。

この問題をもとに「ゆとりある老後生活」に必要な金額を見ていきたいと思います。

まず、問題の発端となった金融審議会「市場ワーキング・グループ第21回(厚生労働省提出資料)」を見ると、「老後2000万円問題」は次のようなモデルケースを想定していることが分かります。