「60代の貯蓄事情」データから分かること

老後生活の序盤ともいえる60代。前項の金融資産保有額分布からは、この60代の時点で、「貯蓄を持たない世帯」が単身者世帯で29.4%、二人以上世帯で18.3%存在することが分かりました。

その一方で、単身世帯と二人以上世帯の平均額に着目すると

単身世帯・・・1305万円
二人以上世帯・・・1745万円

と、いずれも1000万円を超えています。

貯蓄を「持てる世帯」と「持たざる世帯」との格差をうかがわせる結果となっています。

次では、この貯蓄格差の背景について考えていきます。