「公務員は給与も退職金も高くて、景気の変動も受けない。安定していて羨ましい」

公務員に対して、このような印象を持っている人は結構多いと思います。

しかし、実際のところはどうなのでしょうか?

本日は金融機関で10年以上勤務経験のある私から、公務員の給与と退職金の実態についてお伝えします。

公務員の給与、民間と比べて高いか

まずは公務員の給与を見ていきましょう。総務省の「令和2年地方公務員給与実態調査結果等の概要」によると以下の様になります。

平均給与月額(令和2年)

  • 国家公務員:40万8868円
  • 地方公務員:36万949円

では、会社員はどうでしょうか?

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査の概況」によると以下の様になっています。

月額賃金(令和2年)

  • 男女計:30万7700円

平均金額を比べると、公務員の方が会社員よりもかなり金額が多いことがわかります。

次は、退職金について見ていきましょう。

公務員の退職金は民間と比べて高いか

内閣官房内閣人事局「退職手当の支給状況(令和元年度退職者)」をもとに、国家公務員の退職金から見ていきます。

退職理由別 退職手当平均支給額

〈常勤職員〉

  • 定年:2090万6000円
  • 応募認定:2588万1000円
  • 自己都合:316万1000円
  • その他:201万6000円

〈うち行政職俸給表(一)〉

  • 定年:2140万8000円
  • 応募認定:2278万円
  • 自己都合:362万7000円
  • その他:265万8000円